ダライ・ラマの転生問題

最近、一気に中華な雰囲気が増した当ブログ。 でも決して現代中国政府に共鳴するわけではない。 ご不快を与えてしまうと思うが少しだけ社会問題に触れます。 今日、こんな記事を見て憤っていた。今に始まったことではないが本当に非道な政府だ。 日本も「明日は我が身」だよ。

記事より引用

――しかしチベット人を取り巻く環境は年々厳しさを増している。国際社会における中国の発言力も増し、先日は、ダライ・ラマ法王の言葉を広告に引用した自動車メーカーのメルセデス・ベンツが謝罪に追い込まれた。 確かに中国は強大化している。私は最近、南アフリカを訪問したが、その際には現地中国大使館が抗議デモを組織するなど締め付けを強めている。 各国の政府、企業が中国政府の報復を恐れる状況は理解できる。ただ、チベット問題で譲歩すれば最後は皆さんにも跳ね返ってくることは理解していただきたい。 チベット問題、天安門事件、そして新疆と中国には多くの人権問題がある。それらについて口をつぐみ続ければ、そのうち自国に関する問題でも譲歩を余儀なくされる。

メルセデス・ベンツが謝罪に追い込まれた。 何故、謝る。謝るべきではないでしょう。 人道主義を掲げてきた欧米諸国の企業が、金が関わると非人道国家にへつらう。恥を知って欲しい。

60年代の中国によるチベット占領はアジアでは多くの関心を持たれなかった。遠く離れた場所で起きたこと、自分たちとは無関係の話だと思われたのだ。 だが、現在では南シナ海東シナ海尖閣諸島スカボロー礁など、中国との領土対立はアジアの多くの国々にとって現実的な問題となっている。チベットに起きたことは皆さんにも起こり得る問題であると認識してほしい。どこか遠くの無関係な問題ではなく、現実的な課題なのだ。 この問題に関して結論は2つしかない。中国があなた方を変えてしまうか、それともあなた方が中国を変えるか。このどちらかなのだ。

全くその通り。日本在住なのに「欧米のニュースだけに関心がある。日本なんか興味ない」と言い、自分の頭の上の空さえ気にしない人たちはいったいどこまで甘えているのだろうな。 それで、そろそろダライ・ラマの後継者探し――つまり次のダライ・ラマの「生まれ変わり」を探す件について話し合われるようなのだが、これに中国政府が口出しする可能性があるという。 民族の精神を根本から踏みにじる気でいる。最悪だ。