この国の病理。LGBT差別議員

すでに知れ渡っている話だけど、この議員の発言は差別的で酷い。それにあまりにも無知が重症過ぎる。
  ⇒「LGBTは生産性がない」自民・杉田水脈議員の寄稿文に、当事者団体が抗議 杉田議員の発言引用。

朝日新聞毎日新聞といったリベラルなメディアはLGBTの権利を認め、彼らを支援する動きを報道することが好きなようですが、違和感を覚えざるをえません」
「最近の報道の背後にうかがわれるのは、彼ら彼女らの権利を守ることに加えて、LGBTへの差別をなくし、その生きづらさを解消してあげよう、そして多様な生き方を認めてあげようという考え方です。

しかし、LGBTだからといって、実際そんなに差別されているものでしょうか。もし自分の男友達がゲイだったり、女友達がレズビアンだったりしても、私自身は気にせず付き合えます」(『新潮45』P.57〜58)

この方は本当に政治家なのだろうか? 無知にも程がある。
まず差別は現実にある。
しかしLGBT問題で政治家が話し合うべき論点は精神的差別よりも、ます社会的差別(社会システム障害)が優先だろう。

早急に対処しなければならないのは、同性カップルが異性カップルと同様に婚姻が認められず、家族になれないことで多くの社会的問題が生じていること。
ざっと重要な問題のみを挙げれば、同性カップルは一緒に暮らして生計を共にする家族であるのにも関わらず、
 ・相続ができない
 ・家族として保険その他の契約ができない
 ・病院で家族として手続きできない、付き添えない
という不自由で不利な状況にある。このことが社会に様々な悪影響を及ぼしている。

※親友の同居人については、憲法議論からはずれますので混乱を招くかもしれません。また別の機会に書きます

事実上の「家族」「配偶者」に何の権利も与えられなかったら、いったい、本人に意識がないとき誰が手術の同意書にサインするのか? 誰が医療費を払うのか?
誰が死に立ち会うのか? 誰が遺体を引き取り、葬儀を出し、相続の手続きをするのか?

そういう現実問題を、今まで社会も政府も無視してきた。
日本人がお得意な、見て見ぬ振り。現場への押し付け。

身内が無い方の医療費は今のところ病院や自治体が負担している。死後の手続きも自治体の長と法律家(ほぼボランティア)がまかなっている。
今のままの法律では将来、病院が破綻して自治体もパンクする。ボランティアもとうてい足りなくなる。
同性愛カップルの税金を優遇した場合を遥かに上回るコストがかかって自治体は滅びる。それは国家の危機に直結する。
「生産性」と言うなら、この右翼議員さんはそういった現場を知り全体的なコスト計算をして発言しているのか。

人道上も憲法上も国民を「生産性」だけで差別して切り捨ててはならない。そんなことは当たり前。それでも金計算のことばかり言う人へ、上の行政コストを本当に考えているのかという話をしたい。現場も知らないで、「事実婚を認めたら国家が滅びる」などという現実とは真逆の妄言を吐かないで欲しい。

「例えば、子育て支援や子供ができないカップルへの不妊治療に税金を使うのであれば、少子化対策のためにお金を使うという大義名分があります。

しかし、LGBTカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」(『新潮45』P.58〜59)


と言うことは「生涯独身の人は生産性がないから行政サービスを受けられない」という話になるね。
我々のように、異性と婚姻していても子ができなかった家庭も「生産性がない」という話になる。
子を持てなかった者は死ねと。
酷い人権侵害発言だな。ナチスのよう。

税金を払っている我々を、ただ子がないからというだけで差別して抹殺するのは国益に反すると思うがね。
もし本当に国益を考えるなら、宗教依存症で、税金を払わない宗教法人にせっせと金を貢いでいる人のほうが圧倒で「生産性がない」と言えるのでは? (日本の伝統宗教以外の宗教法人を認めないよう法改正する必要がある)
カジノ法案の問題を話し合う前に、貧困者をギャンブル依存にして生活保護費を貢がせている外国企業パチンコを何とかすべき。
それと、もっと早急にどうにかすべきなのは貧困層の拡大。政府が故意に奨学金を作らず、貧困層という被差別階級を作り上げた結果、この家庭出身の人たちは結婚はおろか事実婚もできない。結婚したとしても、子を持つなどとんでもない。女性も働かなければ食べていくこともできないのだから、妊娠・出産など不可能だ。
少子化が進んでいるのは明らかにこの貧困層の拡大のせいであって、LGBTのせいでは全くない。(生物学的に言えば、人口爆発が起きている地域では生物の本能による調整のため自然にLGBが増えている可能性はある。しかし日本など先進国に人口爆発はないので関係ない)
もし少子化を解消したいならすぐに奨学金を創設し、貧困を解消して女性が妊娠出産できる社会を作るべきだ。

さらにこんな事もあった。最近よくある話らしい。  ⇒ 亡くなった子をおなかに残して夜勤、働く妊婦の苦しみ
(既婚女性が妊娠したが勤務先に産休を許してもらえず出勤し続け、第一子・第二子とも死産した。彼女が死んだ子をお腹に抱えたまま、泣きながら残業をしていた様子を同僚がツイートして話題になった)
日本企業は妊婦を「邪魔」と言って産休を許さず、胎児を殺している。政府がこれを許す環境を整えたために。自分たちで胎児も幼児も殺しておきながら、「少子化になって困るから同性愛者を迫害しろ」と言うのは狂っている。

 これら、真に生産性を上げ少子化を解消する法改正に一切着手せず、差別することだけに夢中な政党こそ「生産性がない」どころか国家にとって有害と言える。

「LGBは、性的嗜好の話です。以前にも書いたことがありますが、私は中高一貫の女子高で、まわりに男性がいませんでした。女子高では、同級生や先輩といった女性が疑似恋愛の対象になります。

ただ、それは一過性のもので、成長するにつれ、みんな男性と恋愛して、普通に結婚していきました。マスメディアが『多様性の時代だから、女性(男性)が女性(男性)を好きになっても当然』と報道することがいいことなのかどうか。

普通に恋愛して結婚出来る人まで、『これ(同性愛)でいいんだ」と、不幸な人を増やすことにつながりかねません」(『新潮45』P.59)

同性愛が「嗜好」と思っているとは。驚愕的な無知! 海外の方はこの無知に驚くだろう。日本の恥。

>それは一過性のもので、成長するにつれ、みんな男性と恋愛して、普通に結婚していきました。

彼女のように「一過性の嗜好」で恋愛対象を変えられる人は、性への関心が過剰に強過ぎる人だけだと思うな。
性的指向も、自らの性自認も生まれつきである。嗜好で変えられるものなら誰も悩まない。


>普通に恋愛して結婚出来る人まで、『これ(同性愛)でいいんだ」と

そんなことには絶対ならない。笑
異性愛者の杉田水脈さんが「男が欲しい(異性と恋愛したい)」と思う欲求を抑えることは不可能だったでしょう。異性愛者として生まれた女性は男性を求めるもの。
男も同様に「女が欲しい」と思う欲求を抑えることは不可能。
性欲の強い人たちが、一時期同性で代用したとしても、それはあくまでも仕方なくの代用に過ぎない。
彼ら彼女らが本物の異性を目にしたときに、「これ(同性愛)でいいんだ」などと思うことがあるはずがない。強制されても無理だ。

仮に法律で異性愛が禁じられたとしても、同性愛しかなくなるなんてことは100%ない。
と言うか法律で異性愛を禁じたら大暴動が起きるだろうね。笑
もし法律で異性愛を禁じることができるのだとすれば、今これほど不倫が多いのは何故? 不倫は不法行為だというのに、どうして我慢できないの。あなた方の異性への性欲が抑えがたいからでしょう。

同性を愛する人たちは、習慣や教育、法律など一切関係なく生まれつきそのような性的指向を持つに過ぎない。通常の異性愛者と全く同等に。
異性だろうと同性だろうと、愛を持つことでは同等だから差別してはならないのだ。

こんなことすら理解していない無知な議員は、国会議員の資格なし。
知識も性的な理解も中学生以下だ。


ところでいつも思うのだが、こういったLGBTの話に左翼の人たちが割り込んできて、いかにも「自分は反差別のリベラルだ。差別されている人の味方」という振りを装うのはやめて欲しい。虐げられている人たちへの共感など微塵も持たないだろうに。
彼らはリベラルと共産主義を混同して勘違いしている。
共産主義が、虐げられている人の権利を本当に大切に思うはずがない。もし共産主義が人権を大切にする思想なら、今ごろ中華人民共和国はあんな人権侵害大国になっていないでしょうが。

彼らが掲げる「平和主義」に関しても同じ。
左の人たちは、いつから「平和主義は自分たちの専売特許」という勘違いを信じ始めたのだろう。
共産主義ほど平和から遠い思想はないというのに。

この人たちのせいで、平和を愛して差別を嫌うごく常識的な国民が発言しづらくなっている現状がある。迷惑だ。